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野間仁根 買取させていただきました

04 .03 .2022

鎌倉の骨董屋R antiquesです。

野間仁根の絵画、葉山市在住のお客様から
買取りさせていただきました!

 

勢いのある大胆な筆遣いと
気持ちも明るくなるような色合い。

花瓶に生けられた薔薇が
瑞々しく生命力溢れて描かれているこの一枚。

作者は日本人洋画家の野間仁根です。

 

 

野間は、明治34年(1901)2月5日、
今治沖に浮かぶ大島、
越智郡津倉村幸(現在の今治市吉海町)に生まれます。

実家は代々地元で栄えた旧家で、
幼少から裕福な家庭環境の中で不自由なく育てられました。

18歳で母とともに上京し、
叔父の家に身を寄せます。

 

 

上京当時、画家になろうという考えはなかったそうですが

何をやるのも一生は一生。
仕事や事業に時間を費やすのなら
のんびり絵をやっってみるのもかなか良い一生では?

という叔父の勧めで美術学校進学を決意。

周りに豊かな視野を持った人がいたんですね。

川端画学校を経て、
普通は1〜2年かかるものを
わずか2ヶ月後の4月には
東京美術学校西洋画科入学を果たします。

在学中からグループ展を行い、
第11回二科展で初入選。

卒業後は仁科会会員となり活動と並行して、
井伏鱒二や小川未 明といった作家たちの
新聞連載や童話集などへの
挿絵提供・装幀も精力的に行っていました。

それから時代は日中戦争へ。
昭和13年(1938)8月、
野間は臨時召集により
中国大陸南部へ出動、
翌年帰還するという経験もしています。

 

野間より21歳年上で、
東京美術学校でも二科会でも先輩にあたる
熊谷守一との交流も彼に大きな影響を与えました。

彼に仁科技塾での指導を受け
研究生の一人として熊谷を野間は崇敬。

スケッチ旅行をしたりと交流を深め
野間の強い希望により
1938年2月には
「作品発表二人展」を開催したりもしました。

絵とは、道や庭に咲く花のよ うな
何気ない存在であるべき。

そのためには時流ではなく、
何より自身の感興に従うこと。

それまで二科で西洋の様々な最新の様式を学び、
習得したものも多かったであろう野間。

一方で全く時流に流されず、
純粋に自分の世界を作り上げている熊谷の存在は
野間にとって、一つの指標になったのではないでしょうか?

人との出会いは
画家にとっても
大きな影響を与えていきますね^^

 

 

R antiques では
野間仁根の作品、買取りいたします。

鎌倉、逗子、葉山、藤沢、辻堂、茅ヶ崎、平塚、大磯、小田原などの地域の骨董品の買い取りも行っております。

何かございましたらお気軽にご相談ください。

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